外壁リフォームをする前に知っておきたい用語一覧
住宅の外壁が劣化したとき、決まって発生する症状があります。そして、その症状に対処するために使われる言葉は、日常では殆ど使われない用語が含まれています。
そこで、外壁リフォームを依頼する際、最低限、知っておいたほうが良い用語を一覧にしてみました。
覚えておけば、リフォーム会社と交渉する際にきっと役立つと思いますよ。
モルタル
セメントに砂(細骨材)を混ぜ、水で練った素材の外壁のこと。一般的にはセメントモルタルを指しますが、その他にアスファルトモルタル、石灰モルタルなどがあります。
外壁の塗装やブロックの接着などで、広く使われており、「延焼に強いなど防火性能がある」「コンクリートと比べきめ細かく施工しやすい」といった特徴があります。一方、収縮性が高いため、広範囲に塗装する場合には収縮亀裂が発生する恐れがあるといった課題もあります。
サイディング
板状の外壁材のことで、耐火性や耐久性に優れているため、木製板の代わりに使用されるようになりました。特徴としては、比較的安価で色柄やデザインが豊富といったことが挙げられます。
種類は、大きく分けてセメント(窯業)系とセラミック系と金属系があります。セメント系は、表面をガラス質でコーティングし、クラシックな欧米風の住宅などに使われることが多く、金属系サイディングは、軽量で防水性や断熱性が高く、リフォームに向いています。
以前は数年ごとに再塗装が必要でしたが、現在では、雨水などによる汚れが付きにくく、耐久性を高めている製品も登場しています。
光触媒
光を当てることで触媒作用を示す物質の総称です。太陽光などを受けると、その表面に強力な酸化力が生まれ、接触した有機化合物や細菌などの有害物質を除去することができます。
酸化チタンに紫外線があたると、有機物の分解・脱臭効果や環境浄化・抗菌効果などの「分解性」、水が基材表面と馴染んで汚れや曇りを防止する「親水性」の反応が起こる性質を利用して、近年では光触媒技術を応用した外壁材も用いられています。
クラック
モルタルなどの下地そのものにひびが入っている状態のことを指します。
ヘアクラック
モルタルやサイディングなどの外壁表面の塗膜にごく細いひびが入っている状態のことを指します。
シーリング(コーキング)
気密性や防水性を高めるために、外壁材の隙間を目地材などで充填することを指します。
チョーキング
モルタルやサイディングなどの外壁全体にチョークのような細かい粉がふいている状態のことを指します。
赤さび
サイディングなどの金属部分の腐食が進み、赤色のさびが浮いている状態のことを言います。
白さび
サイディングなど、金属製の壁に白い細かな粒が現れている状態のことを言います。