外壁塗装の種類とそのメリット(遮熱塗装)
遮熱塗料は本当に効果が期待できるのか?
まずは断熱と遮熱の違いを知りましょう。
断熱塗料と遮熱塗料はよく似た表現で同じように使っているところが多いです。しかし、厳密には違います。
簡潔に言いますと、、、
遮熱とは→熱を反射し遮断してしまう技術
断熱とは→熱自体を伝いにくくする技術
断熱は冬でも寒さを通さないですが、遮熱は熱を跳ね返すだけなので冬の寒さには効果がないのです。
熱を遮る塗料、遮熱塗料。塗るだけで涼しくなるという触れ込みで遮熱という言葉も
今ではほとんどの方がご存じだと思います。
■そもそも遮熱塗料とは?
太陽光は紫外線、可視光線、赤外線の3つの波長領域に分類できます。
私たちが普段虹色に見えているのが可視光線です。
遮熱塗料はこのうち、太陽光エネルギーの約42%を占める赤外線を反射することによって熱エネルギーの吸収を抑える塗料ですが、
この遮熱塗料には実は二種類あります。
ひとつは顔料系の遮熱塗料(高日射反射率塗料)、もうひとつはセラミック系の遮熱塗料(熱遮蔽塗料)です。
そして遮熱塗料を塗ったのに効果が感じられないというのは、前者の顔料系遮熱塗料(高日射反射率塗料)を塗った方に多くみられています。
■遮熱塗料の弱点
塗ってしばらくは塗膜表面が綺麗なので遮熱効果が発揮されるのですが、塗膜が汚れてしまうと遮熱効果は発揮できなくなります。
これは空気中に含まれるカーボンが塗膜表面に付着することでこのカーボンが熱を吸収してしまうメカニズムによって起きる現象です。
■遮熱塗料は明るい色ほど遮熱効果が高い!
遮熱塗料は選ぶ色によっても遮熱効果が変わります。一般に色が濃くなるほど表面温度が高くなりやすく、
白っぽい色ほど日射反射率が高くなって遮熱効果が高まります。
日射反射率が高いのは、スノーホワイト、ミディアムグレー、サックスブルー、サーフグリーンなどです。
黒っぽい屋根の家は、グレーの遮熱塗料でリフォームすれば、かなり大きな効果を実感できることになります。
ただし外壁の色や近隣との調和をよく考えて選ぶことが大切です。