外壁リフォームを失敗させないポイント
外壁リフォームが終わってから、「失敗した」「見た目が予想と違う」「色がちぐはぐ」と思っても、やり直すわけにはいきません。自分の判断で依頼した外壁リフォームをやり直すには、また同じだけの手間や期間、費用がかかってしまいますので、次のリフォーム時期まで10年程度はそのままで我慢しなければいけません。
そこで外壁リフォームを失敗させないポイントを解説していきましょう。
■自宅の外壁の劣化原因を把握しておく
外壁が劣化する条件はどこでも一律同じではありません。たとえば、豪雪地帯では雪による劣化が進みますし、日照時間が長く気温も高い地域では熱や紫外線による劣化が進みます。盆地のように寒暖差が大きいことでも劣化が進むというように、気象条件でも大きく異なります。
また、交通量の多い道路に面している家だと、排気ガスや車による振動の影響を受けることもあります。
このように自分の家が建っている立地条件や気候条件をよく把握しておいて、どの程度影響を受けてきたかを考えてみておきましょう。自宅の外壁の耐用年数を把握することで、無用な外壁リフォームを避けることができます。
■診断結果をしっかり報告してくれる業者を選ぶ
外壁リフォームを行う前には、必ず外壁の診断を行います。その際、しっかりと診断結果を報告してくれる外壁リフォーム業者を選びましょう。資格を持ったプロがしっかりと診断し、診断報告書や写真を駆使して外壁の状況を説明してくれるところが、安心できる業者選びのポイントとなります。
■外壁塗装に使われる塗料のランクを同一にしておく
少しでも費用を浮かせようとして外壁塗装に使われた塗料と、それ以外の部分(雨戸や雨どいなど)に使われた塗料のランクを異なるものにしてしまうと、後々後悔することになります。
たとえば、外壁塗装には性能が良いものをと考えて耐久年数が15年のフッ素樹脂塗料を使用したとします。しかし、それ以外の部分の塗装には、業者の担当者に「そんなに良い物を使わなくてもかまわないのでは…」と言われ、耐久年数7~10年程度のウレタン樹脂塗料を使ったとします。
すると10年後には外壁は綺麗なままでも、雨戸や雨どいなどは剥げた状態になってしまうのです。わざわざ雨戸や雨どいだけのために足場をかけて再塗装をしないと思います。
そのため、見かけの見積費用を安く見せるためだけに、外壁塗装のランクを変える業者には要注意だと言えます。